Okta MFAでWorkSpacesを作成してみた。
概要
Amazon WorkSpaces はマネージド クラウド デスクトップ サービスです。Okta Multi-Factor Authentication は人気のある MFA ソリューションです。この記事で、Amazon WorkSpaces と Okta MFA を統合してみました。
作成するリソース:
- EC2 Windows インスタンス :
- ADInstance : Windows Active Directoryをインストールします。
- OktaInstance :
- Windows Active Directory に参加します。
- Okta RADIUS Agentをインストールします。
- Okta AD Agent Managerをインストールします。
- Directory Service : AD Connectorを作成します。
- AWS WorkSpaces
やってみた
前提条件
- EC2 Windows インスタンスを作成して、インスタンスに Windows Active Directory をインストールしておきます。(ADInstance)
- Reference:インスタンスにWindows Active Directoryをインストール方法
- EC2 インスタンスにインストールされた Windows Active Directory 用の AD Connectorを作成しておきます。
- AD Connector を使用して WorkSpacesを作成しておきます。
- Reference:AD Connector を使用して WorkSpacesを作成する方法
- Okta サイトでアカウントを作成しておきます。
- EC2 Windows インスタンスをもう 1 つ作成して、Windows Active Directory に参加しておきます。(OktaInstance)
- Reference:Windows Active Directory に インスタンスを参加する方法
- OktaInstanceのセキュリティ グループに次のインバウンドルールを追加しておきます。
- TCP : port 1812 : source - AD Connectorのセキュリティ グループ ID 。
- UDP : port 1812 : source - AD Connectorのセキュリティ グループ ID 。
- インスタンスに接続して、Windows ファイアウォールで同様のインバウンドルールを追加しておきます。
- [Windows Defender Firewall with Advanced Security]を開き、[Inbound Rules]を選択して、[New Rules] をクリックして、TCP および UDP-1812 のルールを作成しておきます。
OktaInstanceにOkta RADIUS Server Agentをインストールする。
- OktaInstance に接続して、ブラウザから Okta アカウントにログインしておきます。
- Okta 管理コンソールに移動して、[Settings] を選択して、[Downloads] をクリックしておきます。
- [Okta RADIUS Server Agent(EXE)]を検索して、[Download Latest]をクリックしておきます。
- exeファイルをクリックしてインストールを開始します。[Next]をクリックしておきます。
- [Installation options] ページまで [Next] をクリックし、[Install] をクリックしておきます。
- インストール後、プロキシサーバーを設定できる[Okta RADIUS Agent Proxy Configuration]ウィンドウが表示されます。デフォルトのままにして、[Next] をクリックしておきます。
- Okta のOrganization URL を入力しておきます。
- Okta アカウントにサインインしておきます。
- サインイン後、[Allow Access] をクリックしておきます。
- これでOkta RADIUS Agentのインストールは完了です。
OktaInstanceにOkta AD Agentをインストールする。
- Okta 管理コンソールのDirectoryで[Directory Integrations] を選択して、Add Directoryをクリックして、[Add Active Directory]を選択しておきます。
- [Set Up Active Directory]をクリックしておきます。
- [Download Agent]をクリックしてエージェントをダウンロードしておきます。Okta AD Agentのインストール中に、このページの詳細を使用します。
- exeファイルをクリックしてインストールを開始します。[Next]をクリックしておきます。
- [Installation options] ページまで [Next] をクリックし、[Install] をクリックしておきます。
- インストール後、AD ドメインを選択して [Next] をクリックしておきます。
- [Okta AD Agent Windows Service Account]をデフォルトのままにして、[Next] をクリックしておきます。
- サービス アカウントのパスワードを入力しておきます。
- [Okta AD Agent Proxy Configuration]をデフォルトのままにして、[Next] をクリックしておきます。
- Okta のOrganization URL を入力して、Okta アカウントにサインインしておきます。
- サインイン後、[Allow Access] をクリックしておきます。
- これでOkta AD Agentのインストールは完了です。
- ブラウザのOkta ページに戻ります。エージェントが起動していることを確認できます。
- [Set up Active Directory]で、4番目のステップまで[Next]をクリックして、[Done]をクリックしておきます。これにより、Active Directory が Okta に追加されます。
Okta で Amazon WorkSpaces アプリを構成する
- Okta 管理コンソールのApplicationsで [Applications]を選択して、[Browse App Catalog]をクリックしておきます。
- [WorkSpaces]を検索して、Amazon WorkSpaces を選択しておきます。
- [Add Integration]をクリックしておきます。
- 必要に応じて[Application label]を変更して、[Next] をクリックしておきます。
- UDP PortとSecret Keyを入力して、[Done]をクリックしておきます。これにより、アプリの統合が作成されます。
AD ConnectorでMFAを有効にする
- WorkSpaces コンソールで、ディレクトリを選択して、[Actions]で [Update Details]を選択しておきます。
- [Multi-Factor Authentication]で、次の設定でMFAを有効にしておきます。
- RADIUS server IP : OktaInstance のプライベート IP アドレスを入力します。
- Port : 1812
- Shared secret code : アプリの統合中に構成したSecret Keyを入力します。
- Protocol : PAP
- Server timeout : 30
- Max retries : 3
Okta MFA の構成
- Okta 管理コンソールで、[Security] -> [Authenticators] -> [Enrollment] -> [Add a policy]をクリックしておきます。
- 次の設定でポリシーを作成しておきます。
- Policy name : ポリシー名を入力します。
- Assign to groups : Everyone
- Okta Verify : Required
- Password : Required
- ルール名を入力して、ルールを作成しておきます。
ユーザーを Okta にインポートする
- Okta 管理コンソールで、[Directory] -> [Directory Integrations] -> 前の手順で追加した Active Directory をクリックしておきます。
- [Import] タブで [Import Now] をクリックしておきます。インポート タイプに[Full import]を選択しておきます。
- Active Directory ユーザーが読み込まれました。[OK]をクリックしておきます。
- ユーザーを選択して、[Confirm Assignments]をクリックしておきます。これにより、AD ユーザーが Okta にインポートされます。
- ユーザーをインポートした後、WorkSpaces アプリケーションにユーザーをアサインしておきます。
- Okta 管理コンソールのApplicationsで [Applications]を選択して、WorkSpacesをクリックして、[Assign to People]を選択しておきます。
- インポート ユーザーの [Assign] をクリックしておきます。
- ユーザー名を確認して保存します。
ユーザーをアクティベートする
- Okta 管理コンソールのDirectoryで [People]を選択して、ユーザーの[Activate]をクリックしておきます。
- ユーザーはアクティベーション メールを受け取ります。メールを開いて[Activate Okta Account]をクリックしておきます。
- 手順に従い、ユーザーをアクティベートしておきます。
確認する
- WorkSpaces を開き、AD ユーザー名、パスワード、および MFA を使用してログインしておきます。
- これで WorkSpaces に接続されます。
まとめ
Okta MFAでWorkSpacesを作成してみました。Okta MFA を Amazon WorkSpaces と統合すると、セキュリティが強化されます。
Reference : Integrating Okta MFA with Amazon WorkSpaces